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寿司屋の握り

先日、通りすがりのテレビ画面に、どこぞの有名寿司屋の大将が握る鮨の画像が流れていました。

それを見てまず最初に、「うわ、旨そう!」と思う人と、「うわ、高そう」と思う人の二種類があるんのだろうな、と思いました。もちろんわたしは間違いなく後者、そしてうちの妻はおそらく前者でしょう。そりゃ前者の考え方ができる方が人生楽しいし前向きな生き方ができるでしょう。後者は現実的ではあるけれど何かと後ろ向きな人生を送りそう、というイメージがあります。

「こんなものを食べると健康に悪いし、自分の持病には一番の敵」と分かっているのに、「でも、好きだから食べちゃうのよね」と笑いながら全部ぺろっと食ってしまう人と、好きなものだけどダメと云われているからじっとガマンする人。どっちが健康的なのかしら。健康指導を生業にしているわたしですら、この究極の選択には悩んでしまいます。ガマンは健康に悪い。でもそう言い訳しながら食べてしまうことが健康に良いはずがない。たぶん、たぶんだけど、歯止めさえ利かせられるのなら前者の方がメリハリがある人生を送ることができて、結果としては健康的な人生なのではないかなと思うところです。

「ガマンして食べたくもないものをため息つきながら食べても何の得もない。食べたいモノを少量並べてしっかり時間をかけて味わうのが理想ですよね」などと、人間ドック受診者さんにいつも話してはいますけど、現実問題として、大好きなモノが並んでいるのにそんなチマチマした食べ方ができますかね? そんなことができるくらいなら、こんな病気にはなってないんじゃないですか? と半ば皮肉だらけのことを思うのが本心であります。

くだんの鮨のくだり。だからどうするか、超庶民のわが家では、中を取ってお気に入りの廻るすし屋に行くことになるのです。

 

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