運動しても血圧が下がらない?
”運動は血圧を低下させるのに有効だが、病態生理学的状態、運動の種類、地域による効果の違いはよくわかっていない。今回、福岡大学の末松 保憲氏らによる系統的レビューとメタ解析の結果、健康人や高血圧などの生活習慣病患者では運動の種類にかかわらず収縮期血圧が低下したが、心血管疾患患者では低下しなかったことがわかった。Hypertension Research誌オンライン版2024年11月1日号に掲載。”(Care Net 2024/11/08公開)
「運動の種類には関係なく、健常人と生活習慣病患者(高血圧症患者も含む)では血圧が低下したけれど、心血管疾患患者では低下しなかった」という反面、「オセアニアでは収縮期血圧の低下はみられなかったがアジアでは心血管疾患患者で収縮期血圧が低下した」って、矛盾してませんかね。併せると、日本人はみんな低下したということになりませんかね。「心血管疾患患者で高血圧を軽減するために運動を行う場合、患者の病態生理学的状態と地域を考慮することが重要」と結論づけていいんですかね?
高血圧患者であるわたし自身の経験では、血圧治療を開始した当時は有酸素運動をするだけで血圧は有意に低下していました。その後も運動量や種類は変わらないものの運動による血圧への影響は年々小さくなったように感じます。”心血管疾患患者”というくくりの人たちは当然心臓や血管に作用する薬剤を大なり小なり服用しているはずで、すでに十分心負荷をとり血管を十分拡張させている状態だから、そのために血圧変動が大きくなかったとかいう話ではないのでしょうか。
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