ただ笑えばいいわけでもない
”「笑いは百薬の長」「笑いに勝る良薬なし」と言われるように、昔から笑いが健康に良い影響をもたらすことは知られている。東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野准教授/歯学イノベーションリエゾンセンターデータサイエンス部門特命教授の竹内研時氏は、要介護リスクを低減させる笑いの状況やコロナ禍での笑いの機会減少への対策について第82回日本公衆衛生学会(10月31日~11月2日)のシンポジウム「ポジティブ心理を用いた疾病予防・健康増進の社会実装」で発表した。”(Medical Tribune2023年11月27日公開)
●週1回以上笑う群に比べ、月1回未満しか笑わない群は死亡リスクが1.95倍と有意に高かった。
●ほぼ毎日笑う群と比べ、ほとんど笑わない群は要介護認定リスクが1.42倍と高かった。
などの先行研究を踏まえて、日本老年学的評価研究(JAGES)参加者のうち要介護認定を受けていない65歳以上の1万2,571人(男性46.1%)を対象に、笑いの状況と要介護認定リスクの関連を検討したところ、
●1人で笑う集団に比べ他者と一緒に笑う集団では、要介護認定リスクが有意に低かった。
●他者と一緒に笑う場面の数が多いほどリスクが低下し、笑いの場を2場面以上持つ人でより低かった。
●1人でいるときのみ笑う人と比べて、友人や家族、特に友人と笑う人は要介護認定リスクが約30%有意に低かった。
という検討結果だったそうです。
笑いを日常生活の場面で生かす方法として「交流」「オンライン」「笑い」の3つのキーワードがあり、”交流とオンラインの活用があれば、自然発生的に笑いが起こるだろう。さらに週1回以上自分が笑えているかを意識すれば、自身の健康のバロメーターにもなる”とまとめられていました。
そうか、独りで笑っているのではダメなのか。うちは夜中まで妻とテレビ見ながら大笑いすることは多々あるのだけれど、他の人との交流が少ないかもしれない。職場はまだ黙食環境だから、昼休みに誰かと雑談しながら笑う機会は決して多くないし、他に他人と交流する機会が多くないのがコロナ禍以降のわたしを取り巻く現状です(どうでもいいことでしょうけれど)。サッカー観に行ってもバカ笑いすることなんかないし。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 週30分?(2025.02.14)
- 大腸内視鏡検査無償化(2025.02.11)
- 認知症対策にカフェイン?(2025.02.07)
- コーヒーは朝飲むべし?(2025.01.31)
- ナッツ食ってるよ(2025.01.30)
コメント