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スポーツを観に行こう!

スポーツの「観戦」にも有意な健康効果―日本人対象の縦断的研究

スポーツを「する」のではなく、「見る(観戦する)」ことも、健康増進につながることを示した、国内での縦断的研究の結果が報告された。観戦頻度の高い人は1年後のメンタルヘルスや生活習慣の指標が良好だったという。ただし、テレビなどのメディアでの観戦では、一部の身体疾患のリスクが上昇する可能性も示唆されたとのことだ。公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所の川上諒子氏らの研究によるもので、詳細は「Preventive Medicine」12月号に掲載された。”(Care Net 2024/12/31公開)

スポーツ観戦がメンタルヘルスに好影響を及ぼすということは納得できますが、やはりスポーツ観戦は是非現地参戦をしていただきたい。現地で観る方が心理的ストレスリスクが低下するだけでなく脂質異常や運動不足の解消にもなるという結果は、スポーツ観戦への後押しになるように思います。そもそも「スポーツを観るためにその場に足を運ぶ」というのはかなり大きなハードルです。その行動を起こすこと自体がメンタル的にも身体的にも大変なのだということをわたしはよく分かっています。わたしが20年来応援するプロサッカーチームは隣県にあって、今でこそシーズンパスでホームゲームのほとんどに参戦していますし、独りだけでも行くのが習慣ですが、初めてJ1に上がった20年以上前にはサッカースタジアムに足を運ぶなどということは自他共に想像すらできませんでした。でも、友人に誘われて初めて現地観戦したその日から、まるで麻薬のように、その快感から離れられなくなりました。別に跳びはているわけでもないけれど、駐車場からスタジアムまで、あるいは街中のバス乗り場から現地まで、往復の運動はまったく苦になりませんし、選手の気持ちと一緒になって戦った感は、試合に勝っても負けても決してそれを知らない人にはわからないであろう快感です。友人が都合が悪くなって、最初に独りでスタジアムに行ったときには何もかもがドキドキものでしたが、それもまた終わってみれば快感。小さな事ですが、「ちゃんとやれたじゃん」みたいな”初めてのおつかい”的達成感がありました。「わざわざ時間かけて行かなくても、DAZNでも観れるじゃない?」と妻は云いますが、「全然違うのよ」と一蹴してきました。身の回りのスポーツのイベントがあったら、是非ともちょっと重い腰をあげて行ってみてください。腰が重そうな友人知人がいたら強引に引っ張っていってください。きっとその中の何人かはそのままわたしのように中毒になることでしょう。

著者らは本研究を「スポーツ観戦の頻度と健康状態などとの関連を、大規模かつ縦断的に解析した初めての研究」と位置づけ、「現地観戦でもメディアでの観戦でも、スポーツを見ることでメンタルヘルスや生活習慣が良好になる可能性が示された。一方で、メディアでの観戦には肥満や生活習慣病のリスクが潜んでいることも示唆された」と総括している。なお、メディア観戦がいくつかのアウトカムに負の影響を及ぼし得る点については、「座ったままで飲食をしながら観戦するという、いわゆる“カウチポテト”になりやすいことの影響も考えられる」と考察している。
 

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