私のiPadにはこんな文章も残っていました。1年前にリフォームのために古い借家で過ごした時のものです。これもどこかにアップしたのかもしれないけれど、はっきりしないので改めてこの場に書き写してみます。
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事情があって、3月から古い小さな貸家で仮住まい生活をしています。最低限の家具を持ってきて初老夫婦2人と大きな愛犬とおおきな鳥籠に入ったオカメインコとで生活しています。何か久しぶりに昭和の生活に戻ったような感覚です。「失礼な! そんなの普通よ」と云う方も多々おられましょうが、今時の給湯器もないからお湯の蛇口と水の蛇口を一緒に開けながら調整するお風呂と流し台。小さなちゃぶ台で食事をとり、何をするにも「よっこらしょ」と掛け声よろしく立ち上がり、「よっこらしょ」と畳に膝をつく生活は、30年以上前に地方の病院勤務で職員宿舎に住んだ頃が最後だった気がします(この時でもさすがに給湯器はありました)。「なんか、田舎のおばあちゃんの所に行った気分」と妻は云うけれど、おそらくそれも彼女が子どもだった頃の記憶でしょう。
私が幼稚園に上がる前に父が借金して小さな家を建てました。和洋折衷の普通の平屋でしたが洋間が主体の構造で、食卓もテーブルと椅子、子供部屋には学習机と二段ベッド、応接間にはソファがありました。当時としてはとてもモダンな家でした。そうですね。学生時代の四畳半一間の生活や独身医師時代のアパート生活や新婚時代の東京の狭いアパート生活も含めて、今の借家に比べればどれも欧米化した生活パターンでしたね。
いや、何を書きたかったかと云うと、日本人は今のわが家の生活のように古来から座ったり立ったりの生活をずっとやってきていたから、椅子生活の欧米人に比べて足腰が強かったのだろうことを思ったわけです。トイレも和式はしゃがまないとできない構造だったし。確かにそれによって膝も痛めやすいし腰も痛めやすい。背中も曲がりやすい。高齢者にとっては責め苦のような生活です。欧米の生活様式がいかに高齢者に優しいか思い知らされます。でも、若者たちにとってはどっちが良いのか疑問ではあります。人間には「運動欲」というものが備わっていませんから、必要に迫られない限りわざわざきつい思いはしようとしないはず。楽して生きていけるならとことん楽していたい、というのが万人の本音でしょう。成長期の頃から筋肉を使わなくても何も困らない人生を送っていたらそりゃ元々準備された人間の本来の姿には辿り着けますまい。今は特にそれが一層顕著になっている気がしてなりません。いや、欧米人の若い子達がヤワだと云いたいのではありませんが、それでも昔に比べたらどっちもどっちだという気がしています。
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